2013年8月24日土曜日

分析001

次回の動画投稿ついては、このブログに掲載されてから1週間とし、最終期限は、このブログに掲載されてから2週間とすることにします。

ですので、次回の動画投稿は8月31日(土)前後を目安とし、最終期限は9月7日の(土)ということでお願いします。




後ろ脚の膝が、かなり内に折れています。これでは後ろ脚を鍛えても、重心移動が大きくはなりません。ラボの前の舗装路で撮影したフォームの方が、後ろ脚が上手く使えています。

そこで、まず大丈夫だとは思いますが、プレートの踏み方について確認しておきます。下図のように足が斜めになる踏み方をすると、確実に膝が内に折れるので注意してください。良い投球をするための準備として足を水平に置く事が大事です。

次に気になるのが、マウンドから投げるということで、ヒップファーストを強調していないかと言う点です。ヒップファーストを強調すると、後ろ脚股関節が「割れ」では無く「外転」になり、その結果、膝が内に折れやすくなります。こうすると、後ろ脚で地面を押す力は弱くなります。

また、もう一つ気になるのが、グラブ腕の使い方です。ヒップファーストを意識して作ろうとすると、身体を捻る事になります。捻らないと、ヒップファーストが作れないからです。その結果、グラブ腕を三塁側に突き出すような使い方になり、フィニッシュでグラブ腕が背中側に引けます。

これは、動画で説明した、グラブ腕が背中側の引ける動きそのものです。

ブラウンさんのグラブ腕の使い方を見て下さい。動き自体はやや小さいですが、クセの無い、良い使い方の例です。

動画

まず、ヒップファーストの角度を見直した方が良いでしょう。チャップマンやキンブレルを見ると、ヒップファーストの角度が浅いですが、このくらいが良いのです。このくらいだと、膝も内に折れません。


「プレートの踏み方、ヒップファーストの角度に注意する事で、後ろ脚の膝が内に折れるのを修正する。」これがまず第一のポイントです。次に、それによって、「グラブ腕を三塁側に差し出すような使い方を修正する。」これが第二のポイントです。

グラブ腕と投球腕で左右対称の形を作るのが理想です。


第一のポイントが修正されれば、フィニッシュで後ろ脚がもっと勢い良く前に出るようになりますし、第二のポイントが修正されれば、フィニッシュでグラブ腕が身体の前に残るようになります。

さらに、もう一つあります。構えで、グラブが若干身体から離れていると言う点です。これだと、重心が爪先よりになるため、爪先荷重になり、膝が折れやすく、ハムストリングスが使いにくくなります。この点も見直して下さい。(ただ、今の腕の形で、構えのフィーリングは良いので、この感覚のまま、若干近づける感じで良いです。)

写真はペドロ・マルティネスです。グラブ腕がボクサーの左手のように身体の前に残っています。パンチャーでは体幹前面の筋肉を使うため、胸部が閉じるような身体の使い方になるのが正しいのです。また、そうする事によって、身体の中心に向かって力が集約される状態になり、ロスが出ません。

以上のポイントを修正する事により、フィニッシュでグラブ腕が身体の前に残り、後ろ脚が勢い良く前に出て来るようになる。これがフォームの中で、まず第一に出来るようにしたいポイントです。

フィニッシュで、この2点が出来るようになれば、身体の力を余す所無く、搾り取れます。それに+アルファとして、トレーニング効果が加算されると言う事です。まだまだ、フォームそのものに、球速をアップさせる余地があります。

ポイントをまとめておきます。

1)プレートの踏み方に気をつける事で膝が折れるのを防ぐ。
2)ヒップファーストを強調しない事で膝が折れるのを防ぐ。
3)グラブ腕を三塁側に差し出さない事で、グラブ腕が背中側に引けるのを防ぐ。
4)構えで、手を身体の近くに置く事で、爪先重心になるのを防ぐ。
5)上記が改善されると、フィニッシュでグラブ腕が残り、後ろ脚が前にでる。

以上です。

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